とうとう出会ってしまいました。ノロウイルス(だと思われる)
あっという間に広がってしまったようです。100個弱の
ウイルス量でも感染する感染力の強さ!さすがです(^^;
ということでノロウイルスについて、
まんでるとUp to dateを読んでみましたが。
Up to dateはほぼまんでると同じなので、まんでるの内容を
まとめてみました。
1945年、Reimann達は自然発生した下痢・嘔吐患者から咽頭うがい液、
便をフィルターに通した物をとってきて、それをbacteria-freeにして、
健常のボランティアに投与し(administrateとあるので注射でしょうか?)
病気の発生が確認されたのが最初のようです。
Norwalk virus(旧名)として発見されたのは1972年になります。
ちなみに現在においてもノロウイルスは実験動物モデルが無く、
健常ボランティアで検討が行われているとのことです。
疫学
どの年齢層でも起こりえます。主感染ルートは人-人の
糞口感染です。嘔吐物からの感染もあります。
空気感染の可能性もあります。
臨床症状
潜伏期は24-48h(最大18-72h)で症状出現は、
徐々にもしくは急激で、最初で多い訴えは腹痛:abdominal cramps(±nausea)。
一般的に嘔吐と下痢は両方起こり(片方のこともあるようですが)、関節痛、
倦怠感、時々頭痛もあるようです。low grade feverも約半数で見られます。
症状は48-72h続いたあと、後遺症(sequelae)なしに改善します。
下痢便は中等度で、一日4-8回程度、水溶性で粘血便・血便は見られません。
便中白血球は陰性です。
診断方法
大きな判断材料として、周囲で流行しているかが挙げられます。
ルーチンの検査ではノロウイルスは診断できません。
末梢白血球数は正常か、やや増加しており分核も特徴的な所見はありません。
他、肝臓、腎臓、尿所見も正常。メチレンブルーでの便中白血球もなし。
(これはshigella(赤痢)との鑑別に有用)
現在用いられているのは研究室レベルの診断方法のみで、
理由としては、上述したようにin vitroでも培養できないため、
便中のvirusを電子顕微鏡で直接同定するしか方法がないためのようです。
他の診断方法として、RT-PCRや抗原を直接同定、ノロウイルス抗体
(感染後10日~14日で同定可能となる)を測定する方法が
あるようですが、まだ一般化はされていないようです。
治療
基本的には自然軽快します。治療としては、水分補充と各種症状に対する
対症療法です。ある報告ではbismuth subsalicylate(アメリカで市販されている
止痢薬らしいです 正露丸みたいな物?)を飲むことで腹部症状が改善したとのこと。
ただし、便中のウイルス量は変わらなかったとのことです。
なお、便中のウイルスは、症状出現後24h-48hで最大量になり、72hを超えると、
電子顕微鏡では同定できなくなります。ただし、ELISAやPCRなどでは、もう少し長い期間同定できることから、72hを超えて存在する可能性もあります。
そのため、症状が治まっても3-4日は便中にウイルスがいると考えた方が安全です。
さらにまとめると(笑)
潜伏期1-2日
症状は非特異(嘔吐・下痢・腹痛・発熱)、検査も当てにならない
症状持続は2-3日
基本的に自然軽快、脱水に注意!
症状が治まった後もウイルスが3-4日は便中にいるので、二次感染に注意!
となりますか。まんでるが少し古いので、
新しい知見があるかもしれません。間違っているところや、
新しい事柄等あれば、つっこみをお願いします。
追記
こちらも参考にされてください。
さらに追記
感染が軽快したあと、もう一度(二次)感染する可能性は?
まんでるには、余りよくわかっていないが、これまでの報告から、
いったん罹患すると、4-6ヶ月は再感染に耐性を持つだろう、
と記載有り。ただそのメカニズムは不明。(抗体ではなさそう?)
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